スピリチュアルな出来事(2)

目次

1 はじめに

2017年5月21日。場所は熊本県阿蘇郡西原村のK宅に福岡県小郡市より78歳のご婦人が娘二人に連れ添われて訪れてきた時の話し。
78歳になる婦人は、36歳の時に統合失調症を患い以来 42年間、精神病院に入院 していた。しかし、今回、訪れて来た彼女には統合失調症の症状は一切見えなかった。寧ろ、健常者と何ら変わることがない程であった。

2 経緯

2.1 統合失調症発症

婦人が統合失調症を発症したのが今から42年前。会話が成り立たず周囲の人間も面倒を見る事ができず精神病院へ強制入院となる。以後、檻の中での生活を強いられることとなる。

2.2 長尾弘先生と横塚先生との出会い

婦人が入院されたことを知った近所の友人が長尾先生と縁があったことから、長尾先生が何度か婦人のもとを訪れており、婦人は長尾先生の深い愛によって癒され続けてきた。そのことが彼女の心の奥深くに留まり、そのことがきっかけとなり、その後は横塚先生との出会いにも恵まれ、長尾ヒーリングを度々受けることとなる。

2.3 2016年1月

長尾ヒーリングと縁することはあったが、自我が強く我侭な性格や言動はそう簡単には治らない。横塚先生が再び彼女の元を訪れた際も同様に自我が強く双方向のコミュニケーションが難しい状態であったと横塚先生は言っていた。その為、3人の娘も母親を引き取って面倒を診ることについては反対であった。母親への愛情や子供としての役目などを考えず、ただ、自分達の生活を守ることだけを考えていたが、横塚先生からの一言によって娘たちは目が覚めたと言っていた。 
このことが、母親の心に伝わり母親の病状が完治した。愛は病をも救う。 

2.4 現在の状況

娘との会話も双方向のコミュニケーションが出来ており、理解力も正常な状態にある。発する言葉も正常であり、手紙もきちんと理路整然と書くことが出来ており、正常な人と何ら変わることがない程までに寛解に達している。ただし、元々の性格のためか、やや不安、心配の傾向が残っている。身体症状もなくすっかり完治していると言っても過言ではない。

3 統合失調症

統合失調症は、人口の約1%に発症すると言われている。通常は25歳以前に始まり、生涯にわたって続くと言われており、統合失調症患者の自殺は多いと言われている。統合失調症患者の15%は自殺により死亡しているほどである。また、統合失調症患者の多くは統合失調症の単一疾患だけでなく、さまざまな障害が含まれていることも特徴の一つと言える。原因不明の病である。
 

3.1 経過

典型的な統合失調症の経過は、増悪してまた寛解するというものである。最初の精神病相の後、ゆるやかな回復の道を辿り、長期間正常の状態が続くことがある。通常、再発が起こるが、初診後5年間の経過から予後が予想されると言われている。再発するたびにそれ以前より機能が低下していく。

3.2 予後

初回入院後の5~10年間に予後良好とされる統合失調症患者は10~20%のみである。50%以上の患者は予後不良で頻回の入院や症状の増悪、気分障害や自殺企図が認められる。
統合失調症は予後が良くないように見えるが、文献によると、10~60%の人が回復されると言われている。長期的観察では、20~25%が重度の障害を残すとされている。

4 精神分析論

フロイトによると、統合失調症は自我欠損、現実解釈、性や攻撃などの内的衝動の制御に影響すると考えられている。障害は乳児と母親の相互関係の歪みの結果起こる。

5 精神疾患の現状

厚生労働省による、統計データを以下に示す。

5.1 精神疾患の患者数

 
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統合失調症患者は全国でおよそ71万3千人。

5.2 精神病床数と入院患者

 
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精神疾患により入院している患者は全国でおよそ31万人。
 
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統合失調症患者の入院数は全国でおよそ17万1千7百人。精神疾患患者の約54%は統合失調症患者が入院している。

 
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入院日数は年々減少しており、平成23年では平均すると293日。これにくらべても42年間(15330日)というのは有り得ない程の入院期間であることが解る。

5.3 考察

42年間の精神病院での入院生活は超長期入院である。但し、年齢別疾患別の資料によると、統合失調症の場合は70歳以上においては1470日となっている。それにしても 42年間(15330日)という入院期間 でありながら、退院に至るまでの回復は通常では有り得ないほどであり、 奇跡 と言っても過言ではない。統合失調症を発症すれば、ほぼ生涯にわたって病気と付き合っていかなければならないのがこれまでの常識とされてきたが、機能の低下や身体症状もなく完全復活な状態に成り得た珍しい症例であると言える。
 
統合失調症の種類にはいくつかの種類があるが、青年期(20~30歳代)に発症していることから、社会的因子の他にも家族的な因子など複雑に関係していること、また、遺伝、親の愛情など発育段階での状況なども影響していることは多くの研究結果より明らかになっているが、発症原因の特定は困難である。
 
今回の症例では、結果として十分な寛解レベルに達している。これは、彼女自身の自我が正常に戻ったことが大きいな変化であるが、 娘の愛情をはじめとした人の愛情に強く刺激を受けたことが大きな変化 に繋がったのではないかと思われる。 自分のことよりも人のことを心配しながらも幸福感に満ち溢れている 彼女の笑顔にその愛を感じずにはいられない。

長尾ヒーリング

6 参考文献

井上 令一 , 四宮 滋子. (2010). カプラン 臨床精神医学テキスト (Vol. 第2版).
厚生労働省 精神疾患のデータ

7 ホームページについて

このホームページは、うつ病の精神治療法を研究するための私自身のためのサイトです。私自身が覚えることが苦手、且つ、忘れっぽい性分なので備忘録として主に以下の内容のものを扱っています。どこにいてもこのホームページを閲覧することができるようにという目的でこのホームページを作りました。
 
 
ホームページの作成には、Emacs 25.1.1 を使い org-mode により HTML を生成しました。Emacs を使った理由として、Mac , Windows , FreeBSD などOSを問わずに編集出来ること、また、日頃の文書作成も Emacs を使っているため慣れ親しんだツールを使うことが何よりも使い易いためでもあります。このホームページは、大学、大学院で学んだ事柄を中心に私自身が日々の研究のために忘れないようにするための私自身の備忘録、或いは雑記帳の様なものですので、記載されている事柄について十分な確認や検証をしたものではありません。
 
 

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著者: Satoshi Takemoto Satoshi Takemoto

Created: 2017-05-25 木 15:07

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