【神秘学(1)】 霊学で用いられる諸概念

目次

1 はじめに

1.1 関連記事

第1回 :死後の世界を語る上で大事な人間がこの現実界に生まれてきた理由と真理について述べた。 
第2回 :人は死ぬとどうなるのか? 魂とは何かについて述べた。 
第3回 :カルマ(業)とは何か?

【人智学(1)】 感覚 :人間が持っている感覚とその機能
 
今後このホームページで公開を予定している記事を理解するために幾つかの基本的な事柄について、 
今回からシリーズでルドルフ・シュタイナーの人智学・心智学・霊智学・神秘学を連載していきたいと思う。 
 

2 霊学で用いられる諸概念

今回は今後、 人智学・心智学・霊智学・神秘学・霊学・霊術 などの話しをしていく上で基本となる諸概念について概説する。 
なお、前回概説した「感覚」とここで述べる「感覚」の用語は同一のものである。 

2.1 人間のエーテル体

2.1.1 高次の感覚と人間の通常の感覚

超感覚と通常の感覚は完全に区別 される。 
ここでは、熱感覚・視覚を例に述べる。 
 

  1. 熱感覚
    • 超感覚的に知覚したときのその内容は、外的な感覚による知覚内容と同じではない。 
    • ある物体(素材)が発する熱と、私たちの魂の中で体験される熱とは区別されるのである。 

     

    魂が自分の内部に熱を感じるときの体験内容は、対象から流れ出る熱の知覚内容とは異なっている。 
     
    ルドルフ・シュタイナー. (2017). 神秘学概論 筑摩書房.

     
    霊的修行者は、物質によって、特に自分の身体によって触発されたのではない、内的な知覚を体験するが、その場合の内的な知覚は想像の産物ではなく超感覚的な 
    外界の霊的、魂的な本性に触発され生み出される。 

     
    このことは 一定の体験を繰り返し体験した霊的修行者は自分の体験をとおして知ることができる のである。 
     

  2. 視覚
    • 色彩の知覚も上述した熱感覚と同様である。 
    • 外界の対象に見られる色彩と魂に現れる色彩とを区別しなければならない。 

     

    1. 内的体験

      現実世界で眼が対象物を見ていなくても、その色彩を思い出すことができる。 
      その思い出は、内なる体験となって現れる。しかし、その場合の内なる体験は、外にある色彩とは区別される。 
      その内的体験は外的な感覚印象とは内容的にまったく異なっている。 
      内的な体験は、通常の感覚的知覚よりもはるかに苦しみや喜びの感情に通じる特徴をもっている。 
       

    2. 魂の体験

      外なる物質的、感覚的な対象とも、その対象の記憶とも異なるような内的体験が魂の中に現れる ことがある。 
      超感覚的に認識する人 は、そのような 体験 をもち、そしてその 体験が想像の産物ではなく、魂的、霊的な本性の表現であること を知っている。 
       

2.1.2 エーテル体の認識

人間のエーテル体を超感覚的に認識するためには以下を行う。 
 

  • 意思の働きを強めて、 
  • 誰かが目の前にいるときも、 
  • 肉眼が見る相手から注意を逸らし
  • 相手の占める空間を超感覚的な意識をとおして直感する 

 
ここで、 意思の働きを強める ためには、 一切の思考の働きを排除し見ている対象から注意を逸らし物質的な印象を完全に消し去る ことである。 
これは繰り返し修行し体験した者であれば解る。 
 

2.1.3 エーテル体はどのように見えるのか

霊的修行者は、はじめ、エーテル体の一般的な印象をもつようになる。 
それは、桃の花を見るのと同じ内的な知覚が自分の魂に現れるのである。 
そして、エーテル体は桃色と言うことができるのである。 
しかし、これはごく一部の体験であって、熱感覚や聴覚、視覚、言語感覚など対応する体験を深めていかなければならないのである。 
 

2.2 アストラル界

物質界だけを観察する限り、人間の居住地である地球は、単独で存在する宇宙体であるに留まっている。 
しかし、 他の諸世界をも超感覚的に認識する ならば、地球は単独な存在ではなくなる。 
地球の超感覚的な部分を霊視すると、他の諸天体の超感覚的な部分も見えてくるのである。 
 
これは、人の身体にもあてはまり人の アストラル体はそれぞれの骨や臓器、細胞にも存在している のである。 
つまり、人間の身体と宇宙は繋がっており、働きかけているのである。 
 

2.3 死後の人間の生活

人間の身体=物理的身体+エーテール体(生命の力)+アストラル体(魂の力)+自我 の4つから成り立っている。 
しかし、死後は物理的身体は消滅し、アストラル体のみが残るのである。 
 
ところが、 死後にエーテル体+アストラル体 でまだ繋がっていることが希にある。 
これは、これまで現実界で過ごしてきた人生全体への記憶が薄れつつある記憶がまだ残っている状態である。 
 
この時期の長さ は人により異なるが、これは、その人の持つ アストラル体がエーテル体を引きつける力 がどれほど強いか、 アストラル体がエーテル体に及ぼす力がどれほど大きいか によって 
決まるのである。このアストラル体の力は、超感覚的な認識をとおして知ることができる。 
 
死後、エーテル体が人間から離れるとしても、その後の進化の全過程を通じて、エーテル体の精髄、その本質は人間のもとに留まっている。 
この精髄には、これまでの人生の果実が含まれている。そして、死から新たな誕生までの間、次の人生の萌芽となる力を担っているのである。 
 

2.4 死から新たな誕生までの期間

死から新たな誕生までの期間の長さは、物質的、感覚的な世界が変化を遂げ、「自我」が新しい体験をすることができるようになったので、再びこの世界に戻ってくるまでの時間である。 
「自我」が霊界の諸領域に留まっている間に地球の居住地は変化する。この変化は宇宙の壮大な諸変化と関連している。太陽に対する地球の位置も変化する。 
 

2.5 人間の経歴

  • 人の誕生から死に至るまでの人生の諸経過は、感覚的、物質的な肉体の変化だけではない。 
  • 超感覚的な存在部分の変化もある。 

 

2.5.1 誕生

  • 肉体の誕生は、 母胎の胎内からの離脱 である。 
  • 胎児が生まれる以前に母胎と共有していた諸力は、誕生後は、 子供の中で独立した力 となって働くのである。 

 

2.5.2 幼児期〜児童期

  • 幼児期頃になると、誕生時の肉体の出生と似た経過が、 超感覚的に生じる。  
  • それまでエーテル体を覆っていた エーテルの覆い が、六歳〜七歳の歯の 生え替わる時期 に離れ落ちる。 
  • そして エーテル体が誕生 する。 
  • しかし、 アストラルの覆いに包まれている。  

 

2.5.3 児童期〜青年期

  • 十二歳〜十六歳頃にかけての 思春期にアストラルの覆いが離れ落ちる。  
  • アストラル体が誕生する。  

 

2.5.4 成人期

  • この頃になると 本来の「自我」が誕生する。  
  • 「自我」が誕生した後、人間は社会の中で人間関係を学ぶ。 
  • 感覚魂、悟性魂、意識魂 という、自我に浸透された魂が、 その時の人間の生き方を決定する。  

 

2.5.5 壮年期

  • この頃になると エーテル体が退化 し始める。
  • 七歳頃から発展を遂げてきた エーテル体が再び元へ戻っていく。  
  • アストラル体もこれまで誕生時の素質を発展させ、「自我」の誕生後は外界を体験しつつ、自らを充実させてきた。 
  • ある時点からエーテル体を霊的な糧として、 *エーテル体を食い潰していく。* 

 

2.5.6 老年期

  • さらに人が年を重ねていくと、 エーテル体もまた肉体を食い潰す ようになる。 
  • 老年を迎え、肉体が衰えていく。 

 

2.6 人間の一生と三つの時期

以上のことから、人間の一生を三つの時期に分けて考えることができる。 
 

  • 肉体とエーテル体が発達する時期 
  • アストラル体と「自我」が発達する時期 
  • エーテル体と肉体が再び衰えていく時期

アストラル体は、誕生から死まですべての経過に関わっているが、本来、 十二歳〜十六歳までに霊的な誕生 を迎える。 
そして 晩年 になると、 エーテル体と肉体の力を食い潰さざるおえない。  
そのときの アストラル体 は、肉体とエーテル体に依存していないときよりも、 ゆっくりと発達する のである。 
死後 、肉体とエーテル体が抜け落ちた後のアストラル体は、 浄化の期間 を、 誕生から死まで要した時間の約三分の一 をかけて経過していく。 
 

2.7 霊界の高次の諸領域

霊視、霊聴、霊的合一によって、 超感覚的な認識が次第に霊界の高次の諸領域にまで及ぶ ようになると、 宇宙と人間の進化のために働く存在たちに出会う。  
この出会いは、死者が死から新たな誕生までの進化の過程を、理解もって辿るときにも可能になる。 
 

  • 高次の諸領域は存在するが、それは簡単に暗示することしかできない。 
  • 超感覚的な認識が霊的合一の段階まで達したとき、霊的な存在たちの世界で生きている。 
  • 霊的な存在たちも進化を遂げていく。 
  • 現在の人類の認識段階は、霊的合一の世界までしか登っていけない。 
  • 死後は進化の過程で、より高次な諸世界からの影響を受ける。 
  • しかし、現実界にいる人間は、その影響を直接経験することはできない。 

 

3 参考文献

ルドルフ・シュタイナー. (2016). 人智学・心智学・霊智学 筑摩書房.
ルドルフ・シュタイナー. (2017). 神秘学概論 筑摩書房.

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著者: Satoshi Takemoto Satoshi Takemoto

Created: 2018-08-25 Sat 16:16

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