精神医学-解離性障害

目次

1 はじめに

解離性障害は、従来ヒステリー (hysteria) と呼ばれ、転換型ヒステリー、解離型ヒステリーに分けられていた。ICD-10 では解離性 (転換性) 障害として記述されている。

以下の機能の統合が部分的または完全に失われる。

  • 過去の記憶
  • 自己の同一性意識
  • 直感的感覚の意識
  • 身体運動のコントロール

すなわち、健常人では、どのような記憶を思い出すか、どのような運動を行うかは意識的にコントロールできるが、解離性障害では意識的に選択的なコントロールを行う能力が障害される。

2 解離性障害を示す人格特徴

  • 表情が誇張的
  • 演劇的
  • 全体的に未成熟
  • 小児的
  • 感情的に強く色づけられやすい
  • 外部からの暗示の影響を受けやすい

3 分類

解離性障害は以下に分類される。

  • 解離性健忘
  • 解離性遁走
  • 解離性昏迷
  • トランス および 憑依障害
  • 解離性運動障害
  • 解離性けいれん
  • 解離性知覚麻痺 および 知覚脱失
  • 混合性解離性障害
  • その他の解離性障害

4 解離性健忘症 (dissociative amnesia)

  • 最近の外傷的な出来事やストレスの多い出来事の部分的または完全な健忘
  • ふつうは出来事の一部だけについての部分的・選択的な健忘
  • 器質性脳障害や中毒によるものではない
  • まれに長期にわたる全生活史健忘

5 解離性遁走 (dissociative fugue)

  • 苦痛を伴う不快な情動体験により、
  • それから逃れるために、
  • 意図的に家庭や職場から離れる旅に出て行方不明になる
  • 発見後、その出来事を覚えていない
  • 旅に出ている間の身辺管理は保たれている

6 解離性昏迷 (dissociative stupor)

  • 最近起きたストレスの多い出来事
  • または対人関係上の社会的な問題
  • これらが心因になって生じた昏迷状態
  • 随意運動の減少または欠如
  • 音、光などの外部刺激に対する反応性の著しい減弱あるいは欠如
  • 発語はない
  • 自発的、意図的な運動は完全になくなる
  • 意識障害が見られる場合がある

7 トランス および 憑依障害 (trance and possession disorders)

  • 人格同一性の感覚と十分な状況認識の両者が一時的に喪失する状態
  • 本人とは別の人格、霊魂、神、力にとりつかれているかのように振舞う
  • 注意と認識は環境の1つか2つの局面に制限されるか集中
  • 限られた反復性の運動、姿勢、発語がしばしば認められる

8 運動 および 感覚の解離性障害 (dissociative disorders of movement and sensation)

  • 運動機能の喪失
  • または感覚の喪失
  • 身体疾患がないのに身体症状があるように訴える
  • 機能喪失による能力の低下が、不快な葛藤から逃避すること、
  • あるいは依存や憤慨を間接的に表現することに役立っていることが多い
  • 他人からみれば問題、葛藤が存在することがはっきりしていても、患者はそれを否定することがよくある

9 引用文献

石丸 昌彦, & 広瀬 宏之. (2016). 精神医学特論 (放送大学大学院教材) (新訂). 放送大学教育振興会.

大熊 輝雄. (2013). 現代臨床精神医学 (改訂第12). 金原出版.

American Psychiatric Association. (2014). DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引. 医学書院.

厚生労働省 疾病、傷害及び死因の統計分類
 
 

10 ホームページについて

このホームページは、うつ病の精神治療法を研究するための私自身のためのサイトです。私自身が覚えることが苦手、且つ、忘れっぽい性分なので備忘録として主に以下の内容のものを扱っています。どこにいてもこのホームページを閲覧することができるようにという目的でこのホームページを作りました。
 
 
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著者: Satoshi Takemoto Satoshi Takemoto

Created: 2016-12-02 金 10:34

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