新型コロナウィルスとアントロポゾフィーの考察(2)

目次

1 メニュー

  • 新型コロナウィルスの概要
  • 新型コロナウィルスが物理的身体に及ぼす影響とは?
  • 新型コロナウィルスとエーテル体
  • 新型コロナウィルスとアストラル体
  • 新型コロナウィルスと自我

2 はじめに

新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっている中で2020年3月11日にWHOは1 パンデミック を宣言した。

  • 世界規模での新型コロナウィルスは、もしかしたらこれは地球に住う全人類に向けられた試練なのかもしれない。
  • 自分自身や家族、友人の健康、仕事、学校、経済・・・など、日々の日常生活に於ける不安が日々増大している。
  • これまでに体験したことのない驚異に対して人はこれからどのように生きていかなければならないのか?

まずはじめに病気に罹りやすい人の物理的身体の特徴などについて述べた上で、ここでは我々の身体、つまり、物理的身体について新型コロナウィルスによりどのような影響を受けるのか考察してみたいと思う。

3 内界と外界

すでに新型コロナウィルスとアントロポゾフィー(1)特徴にも書いたが、新型コロナウィルスの主な症状は呼吸器の症状が主であり持病などの基礎疾患があればさらに複雑な症状を示す。どのような病気でも罹る人と罹らない人がいる。あるいは病気に罹りやすい人、罹りにくい人がいる。このことは何がそうさせているのであろうか?
たとえば、新型コロナウィルスとアントロポゾフィー(1)で新型コロナウィルスの日本国内の感染状況をみると 男性も女性も50代、60代の年齢層で感染率が高い。 このことが何か物理的身体の原因に繋がるモノがあるのかないのか?
ここでは、アントロポゾフィーの一般論も含めて新型コロナウィルスに罹りやすい人と罹りにくい人についてメモしておきたい。

3.1 物理的身体の特徴

既にトランスパーソナル と アントロポゾフィー (2)でも述べているが、 「人間本性の隠された秘密」 に目を向ける必要がある。いくら物理的身体だけを観ても問題は解決できない。

3.1.1 「死」の現象に着目する

注目すべきこととして、「人の身体について知りたければ「死」の現象に着目することである」とルドルフ・シュタイナーは言っている。
特に大事なことは、エーテル体は肉体のいたるところに浸透しており、 身体器官のすべてはエーテル体の流れと動きによって維持されているということである。例えば、心臓は「エーテル心臓」、脳は「エーテル脳」というように。
新型コロナウィルスの主症状は呼吸器系の中でも肺に大きな影響を与えている。つまり 「エーテル肺」 である。 肺の機能はエーテル体によって維持されている ということである。

3.1.2 「呼吸プロセス」

新型コロナウィルスに関する一部の情報では肺が繊維化すると言われており、肺が白い塊のようになってしまう現象である。では何故繊維化するのかを考察する前にルドルフ・シュタイナーは「呼吸プロセス」について次のように言っている。

人間の血液器官の基盤としては、単なる外的自然では役に立たず、まずその外的自然を変容しなければならない、と言わざるを得ません。人間の肉体がエーテル体やアストラル体を前提にするのと同じように、体内に入ってくる栄養素材は、人間自我の道具になるためにまず変容を受けなくてはなりません。
この 自我の肉体的器官である血液は肺を介して外界に規定されている 、という言い方もできます。もっと厳密に言えば、 肺も一つの肉体的器官 に過ぎませんから、 外的リズムが血液に働きかけるとき には、この器官が働きかけているのではなく、 この器官を介して取り込まれた空気の持つ外的リズムが血液に働きかけているのです。

3.1.3 外的リズム

外的リズムが血液に働きかけるとは、肺を介して取り込まれた空気の持つ外的リズムが血液に働きかけるということ。
つまり、 外的リズムとは肺に取り込まれた空気が持っている本性や性質をそのまま血液に働きかけるということである。

3.1.4 内界と外界

肺では、空気中の酸素と血液が直接に触れ合っています。ですから私たちの中には、一方では脾臓・肝臓・胆汁系。もう一方では肺系という対極的な働きをする二つの系があって、これらが血液で接している、と言えるのです。血液が、一方で外気と接し、もう一方で固有の本性を取り除かれた栄養物と接することで、生体内の血液で外界と内界が直接に接します。
(中略)
血液が心臓に流れ込みますと、変容した栄養素は心臓にまで作用します。また、心臓に血液が流れ込みますと、外界から直接に血液内に入り込んだ酸素が心臓に作用します。ですから、心臓とは二つの系が出会う器官であり、また人間とはこの二つの系の中に組み込まれ、その二つの面と関わっているのです。一方には内的器官の全てがぶら下がり、もう一方では外界のリズムや活性と直接につながる器官が心臓であると言えるでしょう。

3.2 外的リズムの受入れ

上述したとおり外的リズム=空気が持っている本性や性質が血液に作用し、その結果、呼吸器系の疾患が生じたりする場合もある。ただし、ここで疑問が生じる。それは疾患が生じる人と生じない人がいるということ。一般的に風邪に罹りにくい人は、免疫力が高いとかストレスに強い、あるいは疲れにくいなどの言葉によって表されますが果たしてそう言えるのであろうか?

多くの人が同じウィルスに接してなぜ感染する人と感染しない人がいるのか。疲れや忙しさ、体調などによって免疫の状態が個人で異なっているからと一般的には考えるが、各個人の状態によってウィルスと言う外部の存在の侵入を許すかどうかが異なると言う点では、原因がウィルスであれ寒さであれ似たようなことが起きている。外部に原因が存在すること、しかしその侵入を許す個人の状態があること、両方の要因が存在しているのだ

つまり仮定として、

ウィルスの感染=個人の免疫の状態+ウィルスの侵入を許す個人の状態

であり、免疫状態と外部の侵入を許すか許さないかがウィルス感染の鍵となる。

3.2.1 ウィルスの侵入を許す個人の状態

では、感染しない人は免疫の状態も良好であり、かつ、ウィルスの侵入を許さない状態であると言うことであるならば、「ウィルスの侵入を許さない状態」とは何を意味しているのだろうか?
この問題を解くにはまず病気について知る必要がある。以下に詳細を述べる。

4 病気とは

人智学で既に述べているが、人間は外的人間(物理的身体)と内的人間(エーテル体・アストラル体・自我)から構成されており、病気は外的人間と内的人間の不調和から病気が生じる。

人間=物理的身体(肉体)+ 生命(エーテル体) + 意識(アストラル体) + 想起(自我)+ (魂 + 霊)  

このようにどれか一つでも不調和が生じれば人間は病気になる。詳しくはルドルフ・シュタイナー(1)の記事も参照のこと。

4.1 自律

ルドルフ・シュタイナー(1)「病気とは」の記事を以下にもう少し詳しく述べる。

4.1.1 自律化

上述したように人間の構成要素である物理的身体、エーテル体、アストラル体、自我の4つが調和した状態が健康である。この何か一つが自律した状態になると病が発症する。とするのであれば、 人間固有の力である「自我の力」が弱まり全体の調和が崩れて物理的身体、エーテル体、アストラル体、自我がそれぞれ自律したそれぞれが独立した力を出す。 これを 自律化 と言う。自律化には4つのパターンがある。以下にその4つのパターンを示す。

4.1.1.1 物質の自律

鉱物化 :破壊・萎縮・硬化・寒冷化・死滅

4.1.1.2 エーテル体の自律

植物化 :繁殖・合成・溶解・温熱化・再生

4.1.1.3 アストラル体の自律

動物化 :感覚・感情・意志の解離・活性化

4.1.1.4 自我機構の自律

過剰な覚醒・抽象的思考の活性化

4.2 3分節構造

動物的世界の力は、魂の働きを生み出すものとして、意識や感覚の働きは頭部を中心とする上部領域に意志の働きは運動、代謝、生殖器官を中心とする下部領域に、感情の働きは心臓、呼吸器官を中心とする中間領域にそれぞれ分属されると考えられる。

4.2.1 上部領域(神経感覚系)

無機的世界の力が優位に働く人間の領域はどこだろうか?この領域は物理的に最も鉱物化が進み、生理学的にも最も生命固有の活動(成長・増殖・再生)が抑制された組織が集まる領域である。人間の細胞の中で、最も分裂能力や再生能力が小さな細胞は、神経細胞であり、この意味では神経組織(およびその集合である脳や脊髄)は、人間の中で最も生命力を奪われた組織と家いえよう。また、感覚器官(眼球、水晶体などや骨組織、歯なども、その物理的特性から最も鉱物化の進んだ組織といえる。それゆえ、硬い骨組織に囲まれ、おびただしい神経組織が集中し、多数の分化した感覚器官を包含する人間の頭部は、無機的世界の力が最も優位に働く領域といえよう。

4.2.2 下部領域(四肢代謝系)

この領域は無機的な領域とは対照的に、生物学的に成長、増殖、再生といった生命固有の活動が最も活発な組織が集まる領域である。人間の細胞の中で、分裂能力や再生能力が大きな細胞としては、例えば、血液細胞、腸管細胞、肝細胞、筋細胞、生殖細胞などが挙げられる。それゆえ、これらの細胞が集まる代謝組織、運動組織、生殖組織、またこれらの組織に多く分布する血液組織は、植物的世界の力が最も優位に働く領域といえよう。

4.2.3 中間領域(リズム系を中心とする領域)

動物的世界の力は、感覚や意識を可能とし、感情と意志を生み出し、体験をもたらす魂の力である。この体験をもたらす魂の力は、解剖学的に一つの領域に分属させることは難しい。感覚や意識の働きは神経組織の活動と密接に結びついている。それに対し意志は、物理的な行動や作用を生み出す力として把握される。その際、意志そのものは、感覚や表象と異なり、明確に意識されることはない。意志はいわば筋肉の中に眠り込んでいる。それゆえ意志の働きは、無意識的衝動として、運動組織、代謝組織、生殖組織の活動と密接に結びついているといえよう。では、感情の働きはどうであろうか。私たちは不安や恐怖に襲われたとき、呼吸は荒く、心臓は高鳴り、食欲が落ち、夜も眠れなくなる。つまり、健全な呼吸リズム、心臓のリズム、腸管のリズム、睡眠のリズムが失われる。逆に気持ちが落ち着くと、これらの器官は全てその最適なリズムを回復する。感情の働きは、心臓、呼吸器官を中心とする身体のリズム(律動)組織の活動と密接な関係があると言えるだろう。

5 関連情報

6 参考文献

ルドルフ・シュタイナー. アントロポゾフィーの人間認識と医学. ルネッサンスアイ, 2015年. http://amazon.co.jp/o/ASIN/4834401723/.
ルドルフ・シュタイナー. 秘されたる人体生理 シュタイナー医学の原点. 四六. イザラ書房, 2013年. http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756501214/.
ルドルフ・シュタイナー. シュタイナー〈からだの不思議〉を語る. イザラ書房, 2010年. http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756501141/.

7 ホームページについて

このホームページは、うつ病の精神治療法を研究するための私自身のためのサイトです。私自身が覚えることが苦手、且つ、忘れっぽい性分なので備忘録として主に以下の内容のものを扱っています。どこにいてもこのホームページを閲覧することができるようにという目的でこのホームページを作りました。
 
 
ホームページの作成には、Emacs 25.1.1 を使い org-mode により HTML を生成しました。Emacs を使った理由として、Mac , Windows , FreeBSD などOSを問わずに編集出来ること、また、日頃の文書作成も Emacs を使っているため慣れ親しんだツールを使うことが何よりも使い易いためでもあります。このホームページは、大学、大学院で学んだ事柄を中心に私自身が日々の研究のために忘れないようにするための私自身の備忘録、或いは雑記帳の様なものですので、記載されている事柄について十分な確認や検証をしたものではありません。
 
 

  • 患者様のための情報提供サイトではありません。
  • 医師、看護師、その他の医療従事者のための情報提供サイトではありません。
  • 研究者、大学教職員、大学院生、学生のための情報提供サイトではありません。

 
 
したがいまして、このサイトは私のためのネットノートなので、読みにくかったり誤りもあるかもしれません。
その際はご指摘いただけると嬉しく思います。
このホームページに掲載している図表、画像、文章に関しての転載、複写は自由ですが、いかなる結果が生じても責任を負えませんことを予めご承知おきください.
 
 
なかなか、まとめが進んでおらずリンクが機能していないページがあったり、書きかけのページがあったりします. 日々、アップデートしております.

[2020-03-09 Mon] org-mode のバージョンが 9.0.5 から 9.1.9 へバージョンアップしました. 
 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
Valid XHTML 1.0 Strict


脚注:

1
パンデミック(英語: pandemic)あるいは世界流行とは、ある感染症(特に伝染病)が、顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した世界的な感染の流行を表す用語である

著者: 竹本 聡 Satoshi Takemoto

Created: 2020-03-25 Wed 17:02

Emacs 26.3 (Org mode 9.1.9)

Validate