変形性足関節症、変形性股関節症、変形性膝関節症の改善例
目次
1 はじめに
2017年8月25日(金).熊本県阿蘇郡西原村の仮設住宅でボランティア活動(施術)をしていた時の話し。
午後になって一人の女性がやってきた.身長160cm程度、肉つきもよくわりとがっしりタイプ.一目見て左足の歩き方が異常であることに気付いた.レセプトで細かくヒアリングすると、左膝関節の痛みと右足踵の痛みを訴えていた.
変形性足関節症は、中年期以降の女性に多いことが知られている.
今回の施術では、左膝の関節痛、左脚爪先・踵の角度の調整、右脚踵の調整を行うことにより、痛みの消失は勿論、女性らしい歩き方になり歩行がスムーズになった症例である.
2 膝関節痛とは
3 変形性股関節症とは
4 変形性足関節症とは
足関節は、安定した構造を持っているが、単位面積あたりの荷重が大きく、骨折による変形治癒などが原因となり関節症に陥ることが知られている.この様な外傷型以外に変性疾患として内反型、外反型と呼ばれる変形性足関節症が増加してきていると言われている.日本に於いては、外反型よりも内反型の方が多い.これは、脛骨下端関節面が内反していることに起因している.
5 疾患の状況
住居 西原村在住
性別 女性
年齢 60代
職業 作家・作詞家
痛み 歩行動作の異常、変形性足関節症・膝関節症
発症 以前より膝に痛みが生じており、歩行時に左膝に痛みが生じていた.
通院 これまでに地元の整形外科で治療.
6 施術内容
施術は以下の内容を行った.
6.1 前処理
- 長尾ヒーリングにより胃を元の正しい位置に戻す
- 血流改善
- 骨盤調整
- パトリックテスト(股関節の可動域の確認)
- Thomas テスト(股関節の屈曲異常の確認)
- チネル兆候テスト(足根管症候群確認)
- 足関節の外反テスト(三角靭帯損傷確認)
- 脚長差の確認テスト
- 足部の変形確認、歩行確認、立位、座位の姿勢確認
6.2 後処理
- 関節調整法による股関節の調整
- 関節調整法による膝関節の調整
- 長尾ヒーリング(股関節・膝関節)
- 関節調整法による足関節の調整
- 長尾ヒーリング(足関節調整)
7 施術後の状況
施術後、以下の確認を行った.
7.1 膝関節の確認
→ スムーズに仰臥位から立位への体位の変換が出来るようになった.
→ 左膝の機能を確認し、痛みが無いことを確認した.
7.2 股関節の確認
→ パトリックテストにより鼠径部の痛みが無いことを確認した.
7.3 歩行の確認
→ 歩行時の痛みがなくなった.
→ 左膝伸展時の痛みもなく軽快な動作が出来るようになった.
→ 左踵がほぼ正常になり歩行時の異常も見られなくなった.
7.4 立った姿勢から座ってみる
→ 立位から座位への違和感、痛みが無いことを確認した.
→ 座位から立ち上がり時の痛みや違和感が無いことを確認した.
7.5 左爪先・踵の確認
→ 爪先が約10度程度外側に向いていたが、3度以下になった.
7.6 チネル兆候の確認
→ 足底部の放散痛が無いことを確認した.
8 結論
長尾ヒーリングと関節調整法により、左膝関節の痛みが消失し、機能の回復が図られた.これにより、日常生活での制限が無くなった.
また、変形性足関節症、及び、内転足だった変形した左足が正常な形状に戻った.
9 考察
今回の症例は、長年左足、左足踵、爪先、及び、左膝、股関節に異常を来たし状態で生活してきた一人の女性の症例であったが、左股関節から下の左脚全体に異常が認められた珍しい症例であった.
およそ、1時間30分程の施術により異常歩行を来たしていた女性はほぼ正常な歩行が出来るくらいまでに回復した.
歩き方も女性らしい歩き方に変わり、ご本人も大喜びしていたことが印象的であった.
翌日、ご本人と再びお会いすることになり、「何十年もサンダルが履けなかったのにサンダルが履けるようになった」との連絡を受けた.
私たち人間の身体には医学では計り知れない未知なるものが存在し、その源泉となっているのが、自然治癒力ではないかと思った.
10 参考文献
内田淳正(監修)(2011). 標準整形外科学. 医学書院.
ジョセフ J. シプリアーノ, 斉藤明義(監訳). (2016). 整形外科テスト法(増補改定新版). 医道の日本社.
11 参考文献
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