うつ病 と ライフイベント
目次
1 はじめに
生涯にわたる自分自身の人生にかかわる大きなイベントを ライフイベント と呼びます。
ライフイベントは、結婚、出産、就学、就職、退職、家族との死別、離婚など、自分自身の人生に大きく関わる出来事を指します。
このようなライフイベントがきっかけとなって心身症や精神疾患を発症することがあります。
ここでは、ライフイベントと私の うつ病 について書きます。
うつ病 の 発症から寛解 までの道のり、そして、うつ病 を 二度と再発させないための工夫などについても今後書いていく予定でいます。
この連載記事をとおして、うつ病 患者さん や 双極性障害 の患者さん に少しでも役に立てられれば幸いです。
2 うつ病 の発病に関係する誘因と状況
2.1 個人・家族
以下の表は、私自身と家族に関係する10年以内の出来事を左欄に、そしてその時の私の状況を右欄に記入したものです。
×印は該当なしです。
個人・家族に関係する出来事 | 私の状況 |
---|---|
近親者の死亡、別離 | × |
友人の死亡 | × |
子女の結婚, 遊学 | 娘の大学進学 |
病気 | 自身の病気、両親の入退院 |
事故 | 娘の病気や交通事故の手続きなど |
家庭内不和 | 夫婦喧嘩が増えてきた |
結婚 | × |
妊娠 | × |
出産 | × |
月経 | × |
更年期 | 妻の精神面の変化 |
転居 | × |
家屋の喪失 | × |
財産の喪失 | × |
目標達成による急激な負担軽減 | × |
定年 | × |
仕事の過労 | 上司との関わりによる精神的疲労 |
家庭の経済問題 | × |
2.2 職業などに関係する出来事
以下の表は、私の職業に関係する10年以内の出来事を左欄に、そしてその時の状況を右欄に記入したものです。
職業に関係する出来事 | 私の状況 |
---|---|
職務の異動 | × |
昇進 | × |
左遷 | × |
退職 | × |
職務上の情勢急変 | 上司とのトラブル |
職務上の困難 | 親会社の方針との解離による困難 |
職務内容の変化 | 職位を超える業務が増えてきた |
職務上の失敗 | × |
昇進試験 | × |
病気による欠勤と復職 | 抑うつを感じた頃から体調に変化 |
2.3 心理社会的ストレスの強さ尺度(成人用)
以下のストレス強さ尺度に自分自身を当てはめると、軽度~極度までの持続的ストレスが継続していたことが解った。
コード | 用語 | 急激に起こった事象 | 持続的環境 |
---|---|---|---|
1 | なし | 急激に起こった自称で、障害に関連性があるとおもわれるものはない | 持続的環境で、障害に関連性があると思われるものはない |
2 | 軽度 | 男(女)友達との破綻: 入学 または 卒業:子供が家を離れる | 家族間の喧嘩 : 仕事の不満 、犯罪多発地域で居住 |
3 | 中等度 | 結婚:別居:失職:退職:流(早)産 | 夫婦間の不和 :深刻な経済的問題: 上司とのトラブル |
4 | 重度 | 離婚:第1子の誕生 | 職なし状態:貧困 |
5 | 極度 | 配偶者の死: 重大な身体疾患の診断 :婦女暴行の犠牲 | 自分または子供の重い慢性疾患 :身体的または性的虐待の継続 |
6 | 破局的 | 子供の死:配偶者の自殺:壊滅的な自然災害 | 人質としての拘束:強制収容キャンプの体験 |
2.4 ストレスの誘因になった出来事
以上の結果から以下のように私自身が振り返りました。
軽度から重度のものまでありますが、その期間が重複していたことが殆どです。
発症に到った主な誘因 | 程度 | 期間 |
---|---|---|
両親の病気と度重なる入退院 | 中等度 | 10年 |
娘の慢性疾患 | 中等度 | 10年 |
交通事故 | 重度 | 3年 |
自分自身の病気 | 中等度 | 2年 |
家庭内不和 | 軽度 | 3年 |
職務上の困難 | 軽度 | 5年 |
上司とのトラブル | 中等度 | 10年 |
2.5 うつ病 の 発症
このような状況が持続されていたことが、うつ病 の発症に繋がったと思われます。
また、わたしのブログ でも書きましたが、ライフイ・イベント・ストレスが一定の総量を超えると心身症を発症することも知られており、腰痛はそれが原因だった可能性があります。
3 参考文献
大熊 輝雄. (2013). 現代臨床精神医学 (改訂第12). 金原出版.
4 ホームページについて
このホームページは、うつ病の精神治療法を研究するための私自身のためのサイトです。私自身が覚えることが苦手、且つ、忘れっぽい性分なので備忘録として主に以下の内容のものを扱っています。どこにいてもこのホームページを閲覧することができるようにという目的でこのホームページを作りました。
ホームページの作成には、Emacs 25.1.1 を使い org-mode により HTML を生成しました。Emacs を使った理由として、Mac , Windows , FreeBSD などOSを問わずに編集出来ること、また、日頃の文書作成も Emacs を使っているため慣れ親しんだツールを使うことが何よりも使い易いためでもあります。このホームページは、大学、大学院で学んだ事柄を中心に私自身が日々の研究のために忘れないようにするための私自身の備忘録、或いは雑記帳の様なものですので、記載されている事柄について十分な確認や検証をしたものではありません。
- 患者様のための情報提供サイトではありません。
- 医師、看護師、その他の医療従事者のための情報提供サイトではありません。
- 研究者、大学教職員、大学院生、学生のための情報提供サイトではありません。
したがいまして、このサイトは私のためのネットノートなので、読みにくかったり誤りもあるかもしれません。
その際はご指摘いただけると嬉しく思います。
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