うつ病 と 仕事
目次
1 はじめに
ここでは、うつ病 と診断される前と診断された後で、仕事や生活のことについて書きます。
うつ病 の 発症から寛解 までの道のり、そして、うつ病 を 二度と再発させないための工夫などについても今後書いていく予定でいます。
この連載記事をとおして、うつ病 患者さん や 双極性障害 の患者さん に少しでも役に立てられれば幸いです。
うつ病 の詳細については、こちら を参照。
2 うつ病 と診断される前
うつ病 と診断される前から当然ながらその症状は始まっていますが、本人や家族がその異変に気付くのはかなり時間が経過してからが殆どだと思います。
最近、塞込んでいるとか感情の変化が見られないなど抑うつ症状がかならずありますので、その症状をできるだけ早期に発見することが うつ病 を長期化させないポイントです。
2.1 家庭
私の診断前の家庭での状況は以下のような状況でした。
- 家庭では、夫婦喧嘩が絶えない状況
- 食べものに執着していた
- ある時期から家族と話しをしなくなった
- 睡眠時間が徐々に短くなっていった
- 腰痛が悪化した
2.2 職場
私の診断前の職場での状況は以下のような状況でした。
- 毎日イライラしていた
- 部下を責めることが増えてきた
- 部下の些細なミスさえ許せなくなってきた
- 判断力が低下してきた
- 仕事に集中できなくなってきた
- 仕事に対する意欲がなくなってきた
3 うつ病 と診断されてから
うつ病と診断されてからは、心療内科の先生による生活指導や薬による治療もあって睡眠を十分に取れるようになったことが何よりも精神的な疲れを回復させるのに十分な効果があったと思います。ただし、感情や意欲といったものはすぐには回復しませんでした。意欲がないのですから何も「いたしません」状態です。と、言うより、「何も出来ない」と言った方が適切です。
このような状況なのでとても仕事が出来る状況ではありませんでした。医師からも会社を休職するように指示があって休職を決意しました。
3.1 休職
休職したら適切な手続きを行わないと大変なことになってしまいますので、必ず会社の人事部などの担当者と今後の相談をするようにします。
休職開始後は診断書を会社へ提出しますが、傷病手当申請も併せて行います。休職中はこの傷病手当が命綱になります。
3.2 発症から6ヶ月くらいまで
とにかく精神を落ち着かせること。睡眠を十分にとって心身をリラックスさせることが何よりも一番大事なことです。
うつ病 発症までには何年もの時間が経過していますので、そう簡単には回復しません。とにかく、睡眠を十分にとって心身を休ませることが何よりも大切です。
意欲や感情が無い状態なので、何もする気がないのは当然ですが、それで良いのです。
3.3 発症から6ヶ月経過~12ヶ月くらいまで
このくらいになると、私の場合は少しずつ感情を表現できるようになってきましたが、意欲は湧きません。
未だ、自発的に「~をする」とか「~したい」などの意欲が単発で起きる状態でした。
以前にも書きましたが、自分の気持ちの変化を知る ことがこの病気から脱出するためには必要です。
昨日は調子がいいから散歩ができたけど、今日は散歩が出来なかった。など、その日の調子に少しずつ変化が見られるようになってきました。
3.4 発症から12ヶ月~18ヶ月くらいまで
意欲を持てるようになってきたのは、ちょうど発症から1年くらい経過してからです。
しかし、意欲が継続できないこと、そして、集中力が持続できないのが何よりもこの時期の特徴でした。
3.5 発症から18ヶ月~24ヶ月くらいまで
この頃になると、意欲も集中力もかなり持続出来るようになってきました。
しかし、ある日突然、その意欲も集中力もプッツと糸が切れたようになってしまったことが何回もありました。
寛解の時期に達していたことから、このような症状が起きるのですが、このような症状を起こさないために自分自身で認知行動療法を取り入れました。
3.6 発症から24ヶ月~30ヶ月くらいまで
ようやく回復。
二度と うつ病 を再発させないようにするための工夫として、私自身の行動を変化させたり、考え方を改めたりすることを引き続き行っています。
4 うつ病 は こころ の病
うつ病 は こころ の病ですが、うつ病のパーソナリティ でも書きましたとおり、個人のパーソナリティ というものが大きく影響しています。今、自分が該当している項目を改めていくことと、思考の癖を出来るだけ早くに見つけて修正することによって、うつ病 を予防することが可能となります。
5 ホームページについて
このホームページは、うつ病の精神治療法を研究するための私自身のためのサイトです。私自身が覚えることが苦手、且つ、忘れっぽい性分なので備忘録として主に以下の内容のものを扱っています。どこにいてもこのホームページを閲覧することができるようにという目的でこのホームページを作りました。
ホームページの作成には、Emacs 25.1.1 を使い org-mode により HTML を生成しました。Emacs を使った理由として、Mac , Windows , FreeBSD などOSを問わずに編集出来ること、また、日頃の文書作成も Emacs を使っているため慣れ親しんだツールを使うことが何よりも使い易いためでもあります。このホームページは、大学、大学院で学んだ事柄を中心に私自身が日々の研究のために忘れないようにするための私自身の備忘録、或いは雑記帳の様なものですので、記載されている事柄について十分な確認や検証をしたものではありません。
- 患者様のための情報提供サイトではありません。
- 医師、看護師、その他の医療従事者のための情報提供サイトではありません。
- 研究者、大学教職員、大学院生、学生のための情報提供サイトではありません。
したがいまして、このサイトは私のためのネットノートなので、読みにくかったり誤りもあるかもしれません。
その際はご指摘いただけると嬉しく思います。
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