死後の世界(3)
目次
1 はじめに
2 カルマ(業)とは何か?
ここでは悪業(不善業)について述べる。
宗教によってカルマ(業)の考え方はいろいろあるが、一番理解しやすいのは仏教の因果による考え方が解りやすいかもしれない。
仏教ではカルマ(業)に対する基本的な考え方として「身・口・意」の考え方ある。
2.1 カルマ(業)の分類
2.1.1 身業
殺生・偸盗・邪淫
2.1.2 口業
妄語・悪口・両舌・綺語
2.1.3 意業
貪欲・怒り・愚痴
これらを三業と言う。これらの業が生じる過程を仏教では「思い」(思業)→「実際の行動」(思已業)があると考えている。
つまり、悪いことを思っただけでもそれだけでカルマ(業)が生じるものと考えられている。
2.2 魂とカルマ
魂とは で書いたが魂の中にある記憶装置がイドであると考えると、前世の時代から抑圧され受け継がされてきたカルマ(宿業・前業)があるものと考える。
イドに蓄積されたカルマ(宿業・前業)を現世でそれに気付き・受け止め・改めることが必要である。
2.2.1 カルマ(業)に対する報いを受ける時
カルマ(業)に対する報いを受ける時は、以下のように分類されている。
- 現世でカルマ(業)の原因を作り、現世でその報いを受ける
- 現世でカルマ(業)の原因を作り、来世でその報いを受ける
- 現世でカルマ(業)の原因を作り、三世以降でその報いを受ける
2.2.2 善(徳)を積みカルマ(業)を減らす
一つ一つの行いを振り返ると共に善を積む行いを心掛けていくことによりカルマ(業)を減らしていくことができる。
ただし、その善の行いは「求めてはいけない」ということが大切である。
例えば、道ばたで転んだ人を助けたのに相手はお礼も言わないで去って行った。
この時、「なんていう奴だ!助けたのに・・・お礼も言わないなんて!」思ったら善ではなくなる。
これは相手に「お礼を求めている」ことになる。
愚痴になってしまう。愚痴は意業である。
だから、相手が何も言わなくても求めてはいけない。
この一つ一つの善の行いを続けていくところにカルマ(業)を消滅させる意味がある。
2.2.3 反省
自身の日頃の行いを反省することもカルマ(業)を減らすことにつながる。
しかし、これは 実際にやってみると理解できるが相当厳しく難しい ものである。
反省とは自分の間違った行いを振り返り改めることであるが、人の心理はそう簡単にはいかない。
反省していると 自分の行った行為を正当化しようとする 考えが出てくる。そして、それは誤りではなく自分は正しいという結論に導く作用が生じるのである。
これこそが * 煩悩* であり 執着 である。
3 カルマは平等か?
キリスト教では原罪というものがあり、仏教では原罪という考え方はなく罪障という考え方がある。
3.1 原罪
簡単に言えば、アダムとイヴの二人は神の教え(定め)に背いて作った罪が原罪。そして、その原罪はアダムとイヴの二人だけでなくその子孫も原罪を背追うことになる。
しかし、そこにキリストが現れ人々の罪を償うためにキリストは処刑されたのだと説く。
キリスト教では、神を信じるものを救い、信じない者は裁くと説く。
3.2 罪障
仏教ではキリスト教と異なり仏(神)は裁いたり罰を与えない。
自らが招いたものであり、そこには必ず原因(因)があると説く。
3.3 神は平等である
宗教ではなく、本当の神は皆に平等である。
この地球上で生きる全人類に対して、空気を与え・土地を与え・水を与え・光を与え・火を与え・食べ物を与え・・・平等である。
神は罰を与えるようなことはしない。
4 カルマ(業)が生じる理由
仏教の解釈になるが、五蘊・十二処・十八界にある六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)により思業が生じ思已業が生じる。
目で見たこと、耳で聞いたことなどにより我欲や執着が生じ、これがカルマ(業)につながる。
この六根こそが人を惑わす根源であり六根清浄により心を清らかにするとされている。
5 ホームページについて
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