心理統計法-R の使い方(02)
目次
1 はじめに
ここでは、R に慣れるために簡単なサンプルデータを使って、要約統計量やヒストグラムを出力する。
2 サンプルデータ
サンプルデータは Excel を使って作成した。
データは以下のようになっている。
2.1 R コマンダー を使ってデータを読み込む
R コマンダーは、テキストファイル(CSV)以外にも Excel や SPSS、STATA などのデータをインポートすることができる。
ここでは、EXCEL 形式のファイルを使ってデータを読み込ませる。以下のように、メニューの[データ]-[データのインポート]-[エクセルファイルから]を選択してデータを読み込ませる。
2.2 読み込んだデータを表示させる
「データセットを表示」ボタンを押すと、読み込んだデータが表示される。
2.3 読み込んだデータを修正する
上記のデータ表示は単にデータを表示させているだけなので編集はできないが、「データセットの編集」ボタンを押すとデータの編集が可能になる。
2.4 要約統計量 を 表示する
要約統計量の表示は、[統計量]-[要約]-[アクティブデータセット]で行う。
要約統計量は、R コマンダーの「出力」欄に表示される。
データ表示をまとめると以下の表のようになる。
項目 | |
---|---|
\(N\) | 20 |
\(\bar{X}\) | 34.8 |
\(SD\) | 12.8 |
2.5 ヒストグラム を 表示する
[グラフ]-[ヒストグラム]によりヒストグラムを表示することができる。
2.6 インデックス・プロット を 表示する
[グラフ]-[インデックス・プロット]によりインデックス・プロットを表示することができる。
2.7 箱ひげ図 を 表示する
[グラフ]-[箱ひげ図]により箱ひげ図を表示することができる。
3 R コマンダーを使うことによるメリット
以上のように R コマンダー を使うと簡単に統計処理を行うことができる。
また、グラフにより視覚的な理解が可能であること。
Excel と違い RAW データを直接いじらないのも R の特徴である。
さらに、R の処理が速いことによりストレスなく操作できるのも良い。
4 参考文献
山田剛史, 村井潤一郎, & 杉澤武俊. (2015). Rによる心理データ解析: ナカニシヤ出版.